コロナ禍において他人とコミュニケーションをとる機会がめっきりと減りました。
「残念だなぁ」と思う人もいれば、「ほっ」としている人の2種類がいると思います。
「ほっ」としている人の多くはコミュニケーションが苦手なのではないでしょうか。
何を話したら良いのかわからない…
話を振ってみたけど、盛り上がらない
いまいち打ち解けられない…
こんなことを考えすぎるあまり、コミュニケーションに消極的になってしまいます。
実際に私も上記と同じ悩みを抱えていましたが、桐生稔さんが執筆された『雑談の一流、二流、三流』という本を読んでみました。
雑談の上手な人はしっかり準備しているし、トレーニングによって雑談のコツを習得していることが分かりました。
雑談力は鍛えられると知って心が軽くなったような気がします。
Youtube大学のオリラジ中田敦彦さん絶賛のこの本を元に、コミュニケーションのコツを紹介したいと思います。
何を話したらよいのか分からない人へ【相手から言葉を引き出すコツ】
何を話したらよいのか分からない人は以下のことを実践してみると良いかもしれません。
相手に焦点を当てる
雑談のはじめは天気の話題を出すことがありますが、こんな経験ありませんか?
今日は暑いですね~…
そうだね…(終了)
これは三流の雑談だそうです。
一流の雑談の始め方はこれ!
今日は暑いですね~。今日は30℃を超えるそうですよ!夏バテとか大丈夫ですか?
話題の矢印を必ず相手に向けて、相手が話しやすいテーマを設定しています。
会話の主題が必ず相手に向けるようにするのです。
なぜなら、誰でも自分のことが一番話しやすいからです。
一流は、相手に焦点を当てることからはじめる
『雑談の一流、二流、三流』桐生 稔 、Chapter1,p25
笑顔を準備する
なぜかあの人だけいろいろな人に話しかけられるなぁ
こんなこと思ったことありませんか?
これは表情に秘密があるそうです。
人間は表情を見て、一瞬で「この人話しやすそう」「話しにくそう」ということを判断しているそうです。
例えば、ディズニーランドのミッキーマウスはいつもニコニコしていて常に人だかりで溢れています。
もし、ミッキーがしかめっ面をしていたり、怖そうな顔をしていたら人だかりはできません。
よく話しかけられる店員さんも一瞬の表情で「またお越しいただけたのですね。とってもうれしいです!」という気持ちを表しているそうです。
そんな表情をされたら一瞬でファンになりますよね。
後輩は、目があった瞬間に「ニコッ」とするのですが、やはり、どこへ行っても話しかけられて人が集まっています。
この人に話しかけても大丈夫なんだという安心感があるのかもしれませんね。
一流は、相手が心地よく話せるような「表情」を準備する。
『雑談の一流、二流、三流』桐生 稔 、Chapter1,p41
話が途切れないためにすべきこと
会話が続かず地獄の時間が流れることありますよね。
せっかく話し出したのだから話を続けたい。でも自分には知識がないから話を深堀りできない…そう思っている人も多いと思います。
話させ上手を目指す
全然休んでないんですよー
へーそうなんですか…(終了)
この会話、誰しも経験がありますよね!
これは三流の会話です。
話が次に進むことはありません。
友人と会話をしていてあっという間に時が過ぎていることはありませんか?
それは友人が話したくなるような空間を作ってくれているからです。
人間は聞いている時間よりも、話している時間のほうがあっという間に過ぎるそうです。
話したくなる空間ってなんだろう?
それは「相手に興味があるよ、聞いているよ」と認識してもらい、安心して話すことができる空間のことです。
それには以下の言葉に現れます。
- ということは~
- そうすると~
- ちなみに~
この3つです。
全然休んでないんですよー
相当忙しそうですね。ちなみにどのくらい休んでないんですか?
ということはあまり寝てないんじゃないんですか?
と話をすすめる接続詞を使って、どんどん会話を引き出していきます。
欲求を満たされた空間は相手にとって最高に快適な空間です。
一流は、話させ上手を目指す
『雑談の一流、二流、三流』桐生 稔 、Chapter2,p51
相手と仲良くなるためには
なかなか相手が心を開いてくれない…打ち解けられない…
こんなことありませんか?そんな時に試したいのは次のこと。
腹を向ける
- 会話の時に相手にどこを向けていますか?
- パソコンを打ちながら話を聞いていませんか?
横を向いての会話はぞんざいに扱われている感じを受けます。
腹を向けて話しましょう。
「腹を見せる」「腹を割って話す」など腹にちなんだ言葉がたくさんあります。
それだけ人間にとって重要な部分です。
その重要な部分を相手に向けて話すと、相手は間違いなく安心します。
視線ももちろん大事ですが、視線だけではなく話している人に腹を向けてみましょう。
相手に安心してもらえる空間を作るところから雑談をスタートすることが大事です。
一流は、相手に腹を向ける
『雑談の一流、二流、三流』桐生 稔 、Chapter5,p149
少しずつ自己開示する
自己開示とは例えば、「俺ってこんなダメなところがあってさ~」と素直にマイナス面をさらけ出すと、相手が警戒心を解き自分のことを信頼してもらいやすくなるというものです。
自己開示には返報性があるそうです。
私、学生の頃は頭が悪かったんです。
私も全然勉強しなくて…
と言いやすくなるということです。
ではどの程度自己開示するのが良いのでしょうか。
全く自己開示できない人は話しにくいですし、100%自己開示されても自分のことばかり話すおしゃべりさんと思われてしまいます。
コチラが自ら一つ開示して、相手に一つ開示してもらうのがベストです。
少しずつお互いの手札を見せ合うような感覚でやってみてください。
相手の中には自分の手札を見せたくない人もいるでしょう。
でも、相手との距離を感じ取りながら相手が開示しやすい環境を作ることが大事です。
一流は、少しずつ自己開示する
『雑談の一流、二流、三流』桐生 稔 、Chapter5,p157
雑談に対する苦手意識克服のためには
今回紹介した項目は、コミュニケーションが苦手とする人たちがあいさつ程度の雑談を円滑に行うための心構えのような点に絞って紹介しました。
実際は飲み会の席や商談中など、濃密なコミュニケーションをとらなければいけない場面もあると思います。
その時の立ち振る舞い方なども書き記している本ですので、興味のある方は一度手に取られることをお勧めします。
すぐにすべてをマスターして雑談の一流になることは難しいかと思います。
しかし、雑談の際に1つずつ相手の変化を見ながら練習していくことで、雑談の一流に近づくことができると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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